昨日の大学入試の民間英語試験導入の延期を聞いてから実は日本の英語力は今どこにあるのか気になりました。残念なことに毎年EFから発表される世界の英語力ランキングにおいて日本の英語力は世界ランキングで9年連続で下がる一方です。EFのスコアでも使われるCEFRにおいて当校はB2と呼ばれる準1級に近いレベルを目標としていますが実際の日本の英語力は低いB1レベルが現状です。これは英検で言えば3級程度です。英語教育が小学校でも行われている現状においてこの状況は大変危険だと思います。
近年のインバウンドという英語学習のインセンティヴがあるにも関わらず日本人の英語力が現状維持どころか下降していることは国の危機だとお思います。大学入試の際だけに英検を受験すること自体も確かにこの現状を大きく変えるとは言えないでしょう。EFのレポートでも書かれていますが英語力は持続によって高い力が発揮されます。まずは各段階で、従来型の英検などを使用して、例えば中学卒業で標準的なB1レベル(準2級レベル)に達することを学習要綱で目標にしていただきたいと思います。その上で大学入試でB2の標準(2級)、または高いB2レベル(準1級)に達することができる英語の学習を高校生に行ってもらいたいです。
また日本の英語力には格差があることも事実です。日本においても大都市と近郊においては高い英語運用能力の高校生達も沢山増えています。その反面地方では英語力が高まらないのが現状です。地方との格差がないように今後はオンラインで英語学習環境が増えることを望みます。最後に、この英語力に関しては学生だけに与えられた責務ではありません。大人も全員英語力を高めシナジー効果を生み出す必要があります。事実EFのレポートでも書かれていますが指導者や親の英語力自体が全体の英語力に影響も与えます。国民全員で英語力を高める議論も今回の大学入試の話しと共に行うべきだと思います。
以下にEFのレポートがございます。
https://www.efjapan.co.jp/epi/
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