2015年以降英検の検定結果は合否に加えて素点ではなくスコアと尺度が表記されるようになりました。このスコアに使われるのがCSEです。またこのCSEと対応して表記されるのがCEFR(セファー)と呼ばれる英語レベルの尺度を表す表記。この二つのなじみの少ない尺度とスコアについてまとめてみたいと思います。
実はこの似たような表記ですが先に出来た尺度はCEFRの方なのでこれについて先に説明します。
CEFR = Common European Framework of Reference for Languages
ヨーロッパ言語共通参照枠(ヨーロッパげんごきょうつうさんしょうわく)は、ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドライン。1989年から1996年にかけて欧州評議会が「ヨーロッパ市民のための言語学習」プロジェクトを推進した際に、ヨーロッパ言語共通参照枠がその中心的な役割となった。ヨーロッパ言語共通参照枠の目的は、ヨーロッパのすべての言語に適用できるような学習状況の評価や指導といったものの方法を提供することである。 Wikipedia から
つまりCEFRは海外の英語基準尺度ということです。しかし尺度のスケールは下からA1,A2,B1,B2、C1,C2と6つのバンドとなるため簡単にいえばAは初級、Bは中級、Cは上級というバンドになります。
このCEFRとの関連性を持たせるために日本の英語検定協会が考えた尺度がCSEです。
CSE = Common Scale for English
国際標準規格である CEFR*と関連性を持たせて開発したユニバーサルなスコア尺度です。具体的にはCEFR の A1レベル(初級学習者)から C2(熟達した学習者)までの範囲を「聞く」・「話す」・「読む」・「書く」の 4 技能を各 1000 点満点とし、合計 0 点から 4000 点スコアに尺度化したものです。実用英語技能検定(以下、「英検」)をはじめ英検協会の各種試験(「英検 IBA」、「TEAP」、「IELTS」、「英検 Jr.」等)はもちろん、国内外の資格・検定試験のスコアも CSE で示すことを目指しています。 英語検定協会HPから
CEFRが広いバンドであったのに対しCSEはより細かく点数としてそれらのバンドを細分化した尺度ということです。CEFRの初級レベルとなるAとBの分岐点が1950点、BとCの分岐点が2600点になります。
大学入試ではCEFRの中級Bレベルが最低基準となり、英検では2級がそのレベルの分岐点となるので2級以上を合格することが必要条件となるのですが大学によっては検定の級やCEFRの尺度では幅が広いため中級のどのレベルなのか分からないためCSEのスコアを入試の合格基準にします。今後は検定を受験される際は単に合格するだけでなくCSEスコアをアップさせるこも目標とする必要があります。
以下英検・TEAPとCEFR、ケンブリッジ英検とCEFR,TOEFLとCEFRの関係を示したグラフを添付します。
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