大学入試には一般入試においても近年外部語学資格試験を英語試験として、あるいはポイントとして採用する大学が増えています。これは2017年以降急激に増えています。一時大学入試に外部語学試験が公式に採用される予定もありましたが、実際には共通テストの代わりとして採用はされなかったものの実質多くの大学で英検を採用し始めています。

これは大学入試自体も変わり始め、私立などでは少子化により受験者が減少し、現在の指導要領に則した問題を作成することが難しくなってきているということと、コストの面でも外部試験を採用すれば試験作成をしなくてよいというメリットがあるのです。今後はますます少子化と、確実に学生を確保するという大きな危機感のある大学は、AOなど推薦枠で学生を確保したいと考えるはずです。推薦においても一定の学力を示す指針があれば、一般受験で入学した生徒と異なる学力となるようなことも生じません。推薦での一般でも英検など共通の語学試験を使うことが大学にとっても均一のとれた学力の学生を集めるにも不安材料がないのです。

2025年からの新課程入試にはほぼ9割の大学が英検を採用するという予測も出ています。英語外部語学検定も英検以外もあるのですが、現在の状況では9割近くが英検で、そのあとがTEAPで他のTOEICなどは4%未満となっています。

では、英検をどのレベルまで、どのタイミングで取得すればよいのでしょう?ポイントになるのが高校2年です。この時点で英検2級に合格し、さらに英検のスコアでもあるCSEも伸ばしておく必要性があります。高3前に2級で高いスコア、又は英検準1級に合格しておくことを目標にするくらいが良いと思います。

ただここまで英検が大学受験に活用されることが予測されると、英検自体も難化します。現に2024年の英検からはライティングの問題が増えます。又は準2級と2級の間にに級が作られます。今後2級は現在の準1級にも近い問題になるのではないかと予測されます。

これまでのように英検が簡単に合格、スコアアップができなくなるかもしれませんが、長期的に英語力を伸ばせば怖いことではありません。段階的に中高の学年に応じた級ができるので、それを一段づつ着実に登るように合格していくことが本当の英語力としても身に付くはずです。