準1級以上の語彙問題は語彙をただ単に丸暗記するのでは歯がたちません。なぜなら、旺文社の「パスタン」やアルク社の「キクタン」で覚えた単語も単語集とは異なる品詞や接頭辞、接尾辞がついて派生、語形変化された単語が出題されることが多いからです。
例えば、1級の問題に過去何度か出題されたことのあるincongrously と言う副詞の単語はcongrousと言う形容詞から派生されています。congruousは「一致した」を意味するのでin-の否定を表す接頭辞と-lyの副詞の接尾辞からこの単語が「一致しないで」と言う意味になることが分かります。またベースの単語であるcongrous のcon-は「共に」と言う接頭辞であり、gruousのgrは「集まる」を意味する為、gruousが「同意する」の意味が推測できます。
語根力は推測力のみならず単語の暗記の際のmnenomic /nimanic/「記憶の補助」にもなります。準1級から1級の語彙は基本的には英語圏でも日常生活で使うような英単語ではありません。それはこのレベルがアカデミックなレベルだからです。しかし、これらの単語は教養としては、高いレベルの単語です。故に、上級レベルの単語は、単語の成り立ちも含めて覚えることが語彙力アップの要となります。
自分の英語力に教養と知性と言うエッセンスを醸し出し、英語力の全体のレベルアップを図るためにも是非語根力をアップさせてみてください。
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